2007年5月5日土曜日

喜野根

今日はCats君とお昼ご飯を食べに、旧城下町丹波市柏原町侍屋敷のレストラン「喜野根」に行ってきました。

「明日は雨が降る」と言う予報のせいか、どの田んぼでも田起こしをして田植えをしています。中には小学生がトラクターを運転しているところもありました。
息子が農業を手伝わなくても、孫がお祖父ちゃんについて田んぼで学んでいるようです。

さて、例の武家屋敷の料理屋さんですが、見事に道に迷いました。
出かける前にネットで地図を確認して、右左折の目印もメモしていったのに、現地に着くと迷路の様な細い城下町特有ののたくった道路につかまりました。
幸い、私と違って家人は頭が「生きたナビゲーションシステム」搭載の人間ですから、迷ったと気づくとすぐに最初の大きな曲がり角に戻りました。方向転換する余地すらない道路ですから、全く違う道を通って戻ったのです。
私では、とてもそこまで戻れません。(爆


大きな角はランドマーク的な神社があり、行こうとしていた料理屋がそこから名前をもらったのであろう同名の橋があります。(ほとんど「はりまや橋」並の橋です)
橋のたもとに、不幸中の幸いにも、町の観光案内所がひっそりと建っていました。ひっそりですが、GWなので、そこそこ客がいて特産品を眺めたり休憩していました。
レジの女性に料理屋の場所を尋ねると、すっかり慣れているらしく、簡略マップが描かれたカードをくれて、道の入り口を教えてくれました。
そして、最後に、
「そろり、そろり、とお進みくださいませ。道がせもう(狭う)ございます故。」
武家の奥方か?
しかし、すぐに道が見つかり、店に到達出来ました。
そして・・・
玄関と勝手口を間違えました(笑

「屋敷」と言っても、あまり階級の高くない武士の住まいだったと思います。

http://www.tambacity-kankou.jp/modules/weblinks/singlelink.php?lid=202

写真の門を入ると狭い前庭があり、5,6歩で玄関です。
玄関は外に細長い四角い石が置かれ、その上で靴を脱ぎます。(露天です。雨ざらしです。だから、横に靴箱があり、客が入った後で店の人がそこに靴を保管します)
靴を脱いだら、引き戸を開きます。
いきなり畳を敷いた小部屋です。
時代劇で奥方が座って「行ってらっしゃいませ」と挨拶している場所ですね。
部屋はこの小部屋を入れて、4部屋しかありません。全部障子と襖だけで仕切っています。建具を取り払うと大きな一間だけの空間になります。
天井は高いですが、部屋の仕切(鴨居)の部分は低いです。
斬り合いになった時、振り上げた刀をそこで阻止する為だそうです。
昔の土間部分が厨房で、部屋との仕切にカウンターを設け、段差を利用してカウンター席は座敷から足を下に下ろして椅子に座っているような姿勢で食べられます。
私としてはそっちの方が楽だったのですが、二人でも「グループ」なので、座敷のテーブル席です。
座敷のテーブル席は便利ですね。人数に合わせてテーブルを並べ替えれば多人数でも使えますからね。
座敷の奥に襖がありますが、これは押入です。
裏庭は前庭より狭く、周囲の家から目隠しになる位の高さの木製の塀がしつらえてありました。
江戸時代の武士が慎ましい生活をしていたのがわかる料理屋でした。
以上、社会科見学のレポートを終わります。

追伸

料理は
お造り(さより、かんぱち、鯛)、焼き物(鰆)、ホタルイカ酢みそ和え、若竹の皮のサラダ、軒忍の炊いたもの、マカロニサラダ、卵焼き(出汁巻きなんだけど、味が濃いので卵焼き)、豆腐の味噌汁、ご飯

デザート

家人・・・パンナコッタ(苺と二種類の木イチゴ付き)、グレープフルーツジュース(生搾り)、コーヒー
私・・・桜の花の塩漬けアイスクリーム(苺と二種類の木イチゴ付き)、ジンジャーエール(自家製)、コーヒー

以上、税込みで5900円でした。

帰りは美人若女将(和服の似合う、とても可愛らしい人でした)が門の外までお見送り。

0 件のコメント: